26歳なたりーが独断と偏見で選ぶアニメ10!その1「彼氏彼女の事情」
こんにちは、なたりーです。
思い起こせば兄の影響で幼少の頃からアニメを観ていました。
最近アニメはあまり観ていないけど、コレを観ておかないともったいない!という作品を私が独断と偏見で選ぶシリーズ。同じ世代の方には共感してもらえるかしら。
ラブコメとシリアスが絶妙 青春群像劇 「彼氏彼女の事情」
青春のバイブルとも言える。カレカノ。制作はガイナックス。監督は庵野さんです。
物語の主人公は宮沢雪野(16)。成績優秀、文武両道、眉目秀麗で同級生、教師からも信頼される優等生。かと思いきや実はただ人から誉められたいだけ、ちやほやされたいだけの見栄王の仮面優等生であった。
県内一の偏差値の高い高校に入学した宮沢雪野はテストで一番を取り輝かしい高校デビューを飾ろうと思っていたのだが結果は2位。1位は同じクラスの学級委員の相方、有馬総一郎。
有馬も宮沢と同様成績優秀、スポーツ万能、剣道部に所属し先輩を打ち負かすほどの実力。切れ長の瞳の美しい顔立ち。おまけに家は医者の家系。
本物の優等生に学年一位を取られた宮沢は有馬をライバル視。「打倒有馬!」をスローガンに学年一位を奪還すべく血の滲むような努力をする…
が、ある日。宿敵の有馬から「僕は宮沢さんが好きだから」と告白される。
そして自分がひょんなことから仮面優等生なことがバレてしまい…!?
TVアニメシリーズはだいたい原作の6巻くらいまでの内容で終わっています。原作は21巻まであります。
カレカノは雪野ちゃんと有馬くんの高校生ながらの恋の話も面白いのですが他のキャラクターも個性豊かでみんな魅力的!
個人的には井沢真秀さんがお付き合いしてる年上の歯科医のお兄さんとの話や芝姫の家庭の話、宮沢父と母の馴れ初めの話が好きです。みんなで高校の文化祭で演劇をやってるのも面白かった!
ちなみに舞台は神奈川県の川崎らしい。南武線や川崎駅で待ち合わせして遊んでるシーンもありました。
TV版カレカノに関して特筆すべき点といえば演出
スポーツ万能である雪野ちゃんと有馬くんが学校の中で追いかけっこするシーンがあるのですが演出が面白いです。あと雪野ちゃんと芝姫の追いかけっこもコミカル。
シリアスシーンのピアノの曲など、音楽もよかった。
有馬くんのテーマともいえるピアノの暗めの曲があったり、のんびりとしたTHE神奈川県ともいえるようなBGMもあって曲の使い方が上手だったなと思います。
エヴァでも同じ曲のアレンジが使われてるので親近感が湧きますね~。
原作もおすすめです。カレカノは心理描写も含め文学的要素も強い。
原作は特に人と人とのつながりを繊細に描写していて(恋人、友人、ライバル、家族との関係、劣等感や愛の渇望だとか本当にいろいろ)、文学的な印象をうけることも。作者の津田さん自身の深い考え方をお持ちなんだと思います。
いろんな問題を抱えていても、彼らは自分なりに問題と向き合い解決し、救済されるので、最終的にカレカノはどのキャラクターにも親しみを感じるんですよね。
個性豊かなカレカノメンバー達は作品が終わったあとも、実はこの世界に実在しているんじゃないかな?という感覚になります。
青春時代にカレカノに出会えてよかったなぁ。カレカノを通して自分も少しは人の心に敏感になれる人に育ったのかなと。
たまにDVDを掘り返して観るくらい色褪せない作品だと思います。
機会があれば観てみてくださいね。